の重量14.42kg、胴回96.5cmと、見事な大根
早生種と晩生種の2種類があるが、栽培されているものはほとんどが晩生種である。8月下旬から9月上旬に播種し、12月から2月にかけて収穫される。大きな大根に育てるためには火山灰質の土壌を用いて多くの手間をかける必要がある。
歴史
品種の起源については次の3説がある。
1804年(文化元年)の薩摩藩の文書に記載されており、少なくともそれ以前から栽培されていた。主産地は古くは桜島北西部であったが後に桜島北部へ移り、最盛期には約1200戸の農家で合計約200haの栽培面積があった。稲作に適さない桜島において貴重な商品作物の一つであり、鹿児島市市街地などに出荷されていた。また、毎年収穫期になると加治木町(後の姶良市)に「トイカエ市」と呼ばれる市場が立ち、稲藁などと交換する光景も見られた。
しかしながら1914年(大正3年)の桜島大正大噴火によって大きな被害を受け、より商品価値の高いミカンへの転作が進むなどして1955年(昭和30年)の栽培面積は約30haまで減少している。さらにその頃から2001年(平成13年)にかけて頻発した桜島噴火による降灰被害などにより桜島島内の栽培面積は約1.5haまで減少した。
現在の主産地は桜島島外の鹿児島市郊外および霧島市であるが、噴火頻度の減少とともに桜島島内の栽培面積も回復しつつある。
利用法
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